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【風立ちゆく】情報伝播加速社会に向けて2020/12/21

SUN AND MOON

2020/12/212020:12:21:19:22:22

【風立ちゆく】情報伝播加速社会に向けて

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昨日冬場の運動不足解消のため、駐車場の雪かきをしていると、氏子代表のご近所の方が「水谷君、神社のお札だよー」と持ってきて下さいました。

食品企業での勤務経験を活かし、今も行政での産学連携やコーディネートサポート・コンサルティングをされている約70歳の明るくお元気な方で、何かと私達の仕事・活動を気にかけて下さいます。

「時代が本当に変わってきたよねー」

「やっぱりWEBだよね。本当にそう」

「水谷君達のWEBサイトをたまに見せてもらってるんだけど、綺麗に作ってるよね。こんな田舎にも人がWEBを見て来るというのもわかるよねー。」

と、おっしゃって下さいました。

ローカルは人口密度が都市部に比べて数百分の1のエリアも多く(戸隠は東京23区に比較すると約1/500)、人との接触点が圧倒的に少ないので、WEBを充実させる方が良いと考え、2年以上エネルギーを注ぎ続けてきました。

たった一人のお客様にお越し頂くために並々ならぬ努力と行動が求められます。

ところで「やっぱりWEBだよね」という生の声はローカルでのサービス業で実感を得るには「今ちょうど最適なタイミング」かもしれませんが、商品・サービス・業界によっては「そんなことは当たり前でしょう」という時代が15年以上前にあり、今はDX・Mobility・MaaSを「システム設計だけでなく、実際に現場で目に見える成果を上げていく水準」が求められているのでしょう。

小さい事業体こそ小回りが利く強みを活かし、私個人的にはTHE KOKONOEの規模にふさわしい「DX&Mobility」を本気でやりたいと野心を燃やしています。

例えば、そう遠くない将来、自動運転や空間飛行(飛行型自動車)が通常化した時代

・当店までお越し頂く間の数時間をいかなるサービスを当方から行えるか?

・自動運転車両内のお客様に7〜8Gくらいの超巨大容量即時データ通信網の利点を活用し、ゴングヒーリングやメディテーションのサービスをアナログの場で発生させている空気振動の膨大情報を限りなく現場と近い形で自動車両内に配信するにはどうすれば良いか?誰と組めば良いか?

・土作りから育てたこだわり野菜や食のストーリー、栽培情報変数をお越し頂くまでの間に「映画」のようなフォームで観賞頂いた上でチェックインして頂けるか?

・お越しのお客様のゲノム解析情報に基づきゲノム栄養学的にオーダーメイドレシピでおもてなしさせて頂くためには、どの程度の準備時間が必要になるのか?AIを駆使すれば1時間くらいで可能なのか?それとも2週間かかるのか?

など、未来を考えるだけでワクワクします。

これらはそう遠くない将来に実現されていくであろうという肌感覚があります。

40歳頃か45歳頃か50歳頃か。

では、その時代に向けて今から何を学び、どう行動していけば良いのでしょうか?

私の考えでは「己が己であることを証明し続ける」思考と行動ではないかと思っています。

つまり「哲学」を一人ひとり持っている姿勢。

次に「信仰心」ではないかと。

私という存在を動かし続けている目には見えないものの正体を自分なりに腹に落としておく姿勢。超自然的なものに対して客観性・自律性を維持しつつ接近していく姿勢。

こういうスタンスがますます大事になるのではないかと。

すると、信仰集落として長き歴史を経て発展してきた戸隠には己を鍛えるための知的体系・宗教財産が膨大にあるため、ポテンシャルエネルギーは計り知れません。

それに現場にある知的体系は、そうそう簡単にはWEB上に体系化されない、し、実際は出来ないと住んでいて感じます。

豊穣な「知」であるほど、手のひらからスルスルと落ちて空間の彼方へ消えていってしまいます。

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一方で、国立公園に数年前指定を受けたほどの豊富な生態系がひろがります。

人は学問的に鉱物・水質・植物・鳥類・微生物・気候などの側面から理性でのアプローチを生み出し、自らと他者と社会を向上させる目的で自然理解を進め、分析分類・データベース化をし続ける性質がありますが、それでもなお「なぜかわからないし、はっきりしないが、懐かしく、大切なものが自然にはどうもある気がしてならない」という心理状態が人々には持続していきます。

これが「哲学」や「信仰心」を醸成していく基礎になる訳です。

「地の利を得て、百聞は一見にしかず」のスタンス。

自然界が持つ情報は人間一代にはあまりにも余りありますもんね。

昨日の「やっぱりWEBだよね」という会話は、2035年頃には「やっぱり現場だよね。情報は一瞬で誰でも平等に簡単に自動的にタダ同然で扱えるようになったから、現場を持っていて、土に触っている人が一番強い時代になったね」に変化する予感がするのは私だけでしょうか。

そして科学技術が進歩すればするほど人と自然の距離がこれからの時代はもっと近くなっていくと思います。

科学技術はこれから先の未来でも信じられないほど高い水準でもっと限界突破して進歩していくでしょう。

情報がますます盛んに飛び交う「風」の時代を、さらにプッシュしていくため、「情報」を生み出す母体としての「土(地球)」との関わり方を大切にし、過ぎゆく「土」の時代に敬意を払いながら移行していく生き方が必要ではないでしょうか。

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THE KOKONOE代表 水谷 翔

THE KOKONOE代表水谷 翔

医工学修士。信州大学大学院総合理工学研究科卒業。THE KOKONOEの経営と並行して修士課程に在籍し、先端生命科学の研鑽に励み学位を取得。植物優勢生育の条件を土壌微生物の比較ゲノム解析からアプローチし、学術と現場の両輪から探究。土づくりアドバイザー。ゴングパフォーマー。Sound Luxury 代表セラピスト。2021年より医療福祉専門学校にて鍼灸師の国家資格取得に向け研鑽に励む。

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