2021/02/062021:02:06:10:14:51

微生物から聴こえる神聖な旋律

微生物から聴こえる神聖な旋律
Genome Re:Design(36:00)
New Release CD＆Digital Music 2021.2.9

2/9(火)〜14日（日）東京日本橋での個展「Genome Re:Design」に合わせCD＆Digital Musicをオープン価格にて新発売いたします。会場で是非お手にお取りください。個展後はネットショップでの販売を予定しています。

古来より人は自然界の様々な法則を「神の足跡」として理解に努め、利活用してきました。
天と地を貫く法則に最接近している分野が「科学」と「芸術」ではないでしょうか。

特に「黄金比」や「フィボナッチ比率」、「白銀比」は世界中のクリエイターやアーティストを魅了してやまない力があり、絵画・文学・映画・建造物・数学・音楽に至るまで様々な場面で威力を発揮しています。

実は目に見えない微生物にも神聖な法則が数多くあります。

深海、大気、水、土、山岳地帯、地下、人間、動植物、根の周辺など、地球上のあらゆる領域に天文学的な数で存在している微生物にも、多種多様で息を飲むほど美しい法則で貫かれています。

私が所属させて頂いた信州大学大学院の片岡研究室では微生物培養条件や生物進化のメカニズム、遺伝子変異細菌の動態変化を高度な専門性のもと研究が進めてられており、「美しい生命現象の神聖な法則」と私の目には全て映り、それはそれは心に栄養供給され続けてきたというアートなギフトもありました。

中でも私が注目したのは「微生物の増殖比率」。

自然環境下で分裂・増殖する微生物は生存環境や種によって例外も沢山ありますが、ある程度の法則性が発見されています（画像の黒線グラフ）。

しかし、遺伝子変異種は全く異なるふるまいを行う場合もあります。
遺伝子配列の違いにより、分裂・増殖のスピードやサイクルも異なってくる訳です。

それらを増殖曲線としてグラフに描いた時、私の脳裏には一流の交響楽団が緩急・遅速・強弱・多層構造をもって演奏する壮大な楽曲が想起され、聴こえなき神聖な旋律が聞こえてきました。

「この着想をなんとしても楽曲として具現化したい！」

と思い、より正確なデータ面での多大なるサポートを片岡正和先生と研究室のメンバーに頂きました。

そして、これを楽曲として具現化するには、この人しかいないと思い、お願いさせて頂いたのが栃木県在住のComposer / Sound DesignerのMaiko Okimotoさんです。

Maikoさんとは今から約１年半に戸隠で開催された「もののけ祭り」にてプロデューサーのMitsuaki Koshizukaさんのお引き合わせでご縁を頂きました。以来、生命現象や自然界を貫く様々な法則からインスピレーションを得られて楽曲制作に臨まれているという志高き創作スタンスに感銘を受け続けています。

こうした流れの中、創作意欲に満ちた活発なやりとりの末、ご製作を頂いたのが当店の「音による美と癒しのSound Luxury」イメージ楽曲でした。

▶︎Sound Luxury Sound Image（Genome Re:Design）の視聴はこちらから
（サイト上部右側の再生ボタンをクリック下さい）

以前の投稿では、制作背景に切り込んだ内容はあまり書きませんでしたが、実は「微生物の神聖なパターン」からインスピレーションを得て製作されていたのです。

もう、むっちゃくちゃ、気合と根性と忍耐力とエネルギーと時間をかけて製作された訳です。

私的には世の中にまだ無いほどの新しい視点と切り口で楽曲を完成させたい！という野心があり、それに見事に応えて下さったのがこの方でした。

実際WEBでリサーチすると、微生物活動を特殊な測定器を使い、そのパターンから、やや機械的なアンビエント楽曲を製作しているクリエーターが海外に少数おられるようです。

そのため、私達は別のアプローチをとることにしました。

増殖比率から算出される数列をそのまま楽曲にすると機械的になり過ぎることを考慮し、脳の同期作用の力を信じ、インスピレーション要素を増やすことにしました。

加えて、聴き手の心に滲み入るようなイメージで、生命現象の有機的な要素を挿入し、Maikoさんの大いなるご尽力により極上のピアノ楽曲が誕生しました。

この楽曲は公開以来、多くの方々からご好評を頂いています。

人によっては毎日のように楽曲を流しながら、仕事や家事を行なっているとお知らせを下さいました。

そして

「もっと手軽に聴けるようにして欲しいです」
「CDにしないのですか？」

とリクエストを頂くことも少なくなく、一念発起し、今回の個展にどうせなら合わせてみようということで、CD化を決意しました。

１月半ばから急ピッチで製造作業を開始し、数々の編集作業を経て、台湾で製造し、なんと本日（２月４日）、手元に出来立てホヤホヤのCDが届きました！！

ミラクルでスピーディーなCD具現化への道を全面的にサポートして下さったのは、WEBやデザインでTHE KOKONOE創業からずっとお世話になっているエイブルデザインのRyoichi Takizawaさんでした。

「流石に無理じゃないか、、、こんなに短い期間で製作するのは、、、」

と感じていた不安を吹き飛ばしてくれたのが彼の迅速な行動と、楽曲データ変換作業を多忙な中でも優先的に行なって下さったMaikoさんのお陰でした。大変感謝。

そして、アートワークは私の書いた絵の中でも人気の「進化する脳」といたしました。

ヒーリング効果抜群のスペシャルな出来栄えです。
お求め頂き、生活・仕事場を癒しの旋律で満たしてください。

個展会期後はネットショップなどでも販売体制を整えようと思っています。
私達の汗と涙を想像し、噛み締めながらお楽しみ下さい。。。笑