こんにちは、KOKONOEの水谷翔です。
リアル研究農民です。
農家民泊(紹介制)とファーマーズレストラン(予約制)を運営しています。
今日こんなツイートをしました。
実は農民ほどSNS情報発信と合性の良い仕事はないと思ってきました。自然の中での仕事のためコンテンツが無限にあるからです????土壌だけでも化学性・物理性・生物性の視点でいくらでも記事が書けます。継続学習による付加価値の向上が期待しやすい分野です。それが結果として人や社会のお役に立てれば⭕️
-- 水谷翔(Shou Mizutani) (@shou_mizutani) January 29, 2020
高度情報化社会での農民の強みは自然の中で無尽蔵なコンテンツ生産のベースを持てることだと思っています。
美しく、緻密で、神秘的な自然。
私はもしかしたら一番のモチベーションはここかもしれません。
コンテンツとは経済的な目的だけではなく、人生・仕事・生活の質を高め、人と社会との良好な関係を築くことができる知識・知恵と考えています。
ということはテクノロジーを使っての情報発信で貢献できることも多いと思うんです。
しかし、現実は
「自然が相手の農業は大変。自然には敵わないから明日がわからない。農業はギャンブル」
という言葉を農業に携わる多くの人が口にします。
昨今、異常な気候変動がもはや常態化してきました。
実際、私も圃場で作業に取り組んでいて痛感しています。
昨年10月に直撃した台風19号は長野に甚大な被害をもたらしました。
私達の圃場では花豆の栽培棚の一部の倒壊と鉄骨ハウスの歪み等の被害が出て、近隣の山林部で大量の倒木では電信柱が折れ、約5日間の停電生活を余儀なくされました。
多くの人が落胆しました。
死者も出て、被害総額があまりにも巨大なため軽々しい言動を自粛する動きも出ていました。
私も翌朝の圃場を見てショックを受けました。
しかし、いつまでもクヨクヨしている暇はありません。
こういう時ほど発展的な考えと行動が必要だと思いました。
私は問いました。
・この天災によるダメージをいかなる機会として認識するか?
・どのようなクリエイティブなアウトプットに繋げるか?
・成果の定義をどう設定するか?
思考停止状態に陥っていても何も改善しません。時間を浪費するだけです。
いかなる状況下にあっても
・成長と発展のための機会は何か?
・今日から新しく何をやるか?
・明日から古くなった何をやめるか?
を絶えず問い続ける必要があります。
私が出した答えは冒頭のツイートの通りで
「全ての経験を農民の強みとすべく成長の機会として認識する」
です。
おそらくこれからも自然災害は世界中で頻発し続けます。
今回の個人的な経験は小さいものかもしれませんが、いつか誰かの役に立てる日が来ると感じています。
この10月の災害の時に、SOSとまでは行きませんが、停電で不便をしていることをFacebookに掲載したところ、その投稿を見た知人のご家族が食料や電力供給の物資を持ってきて下さり大いに励まされました。
社員を数百人も抱えていらっしゃる会社なので、ご自身のところはもっと大変なはずなのに、ホント、器の大きな行動と配慮に頭が下がりました。
同時にSNSの力の大きさを感じました。
私達が戸隠の山の賢者達からご指導頂いた「農」「食」「生活の知恵」の学びを何度かFacebookにアップしました。
有難いほどに好感触・好反応をいただきました。
都市部のライフスタイルの方々から「体験したい!」「教えて欲しい!」とポジティブなリクエストを頂戴しました^^
農民のライフスタイルは自然と共に生きるのが常のため魅力的なコンテンツが膨大なんです。
私はここにチャンスを大きく感じてきました。
例えば、「土壌」だと化学性・物理性・生物性の切り口でブログコンテンツをいくらでも生産できます。
他のSNSを活用しても良いと思います。
では生物性の視点から具体的にもし土壌微生物をテーマに書くならどうするか?
をケーススタディに考えたいと思います。
土壌微生物なら作物栽培との相関関係で
・放線菌
・窒素固定菌(根粒菌)
・病原菌
の動態理解の視点で「明日から現場で活用できる土壌微生物の基礎知識」というような記事を書けば「面白かったよ!」と言って頂けるかもしれません。
さらに視点を具体的に出来ます。
例えば「窒素固定菌の働きを理解して作物を優勢生育へ」というタイトルの記事を書くとしたら
・窒素とはそもそも何か?
・タンパク質、アミノ酸合成のための必須元素
・窒素固定反応と天然水分量
の視点からまとめることもできますし、さらに具体的にしていくなら
・窒素固定反応を進める代表的な土壌微生物Rhizobium属(リゾビウム)とは何か?
・窒素固定反応の活性化エネルギーを下げる酵素ニトロゲナーゼの凄い力
・窒素固定反応式を天然環境で促進するためにいかなる環境変数を人為的に調整するか?
の視点からまとめることもできますし、さらに具体的にしていくなら
・Rhizobium属(リゾビウム)の窒素固定反応を担う遺伝的階層ネットワーク構造は何か?
・モリブデンや鉄イオン等によって構成される酵素ニトロゲナーゼはいかなる生合成経路で産生されるか?
・土壌中残存窒素量の違いに対して微生物の代謝に関与する遺伝子発現はどの程度の異なるか?
というような学術的な探求視点を入れてまとめていくことも面白いかもしれません^^
そんな細かいところまで現場でやっても意味ないんじゃない?という方もいらっしゃるかもしれません。
今話している話題はいかなる機会を活かしコンテンツを生み出すか?の視点です。
現場で成果を上げるための技能・知識習得と専門分野の学術体系形成のための仮説・理論構築とはまた別物です。
この弁別により、さらなるコンテンツを生み出していけると考えます。
このように窒素固定菌だけでも何記事も量産していけますよね。
農民はコンテンツ生産においても強みを発揮するんです。
ピン!と来た方、今日から農民ライフスタイルをちょこっと取り入れてください^^
めっちゃ楽しいですよ。価値の尺度・定義が変わっていきます。
これらの写真は今年のKOKONOEの夏の風景のごく一部ですが、これだけでもコンテンツの豊かさを感じます。
だからこそ
・体験があると強いんです
▶高度デジタル時代だからこそアナログ情報のインプットを大切にする
・専門知識のバックボーンあると強いんです
►大学院の勉強なんて意味があるの?と言われてカチンとした話し
再びピン!と来た方、今から専門学校や大学院の入学検討をオススメします^^
ダブルメジャーはとても大変ですが、目的・目標を明確に持って取り組めば、得るものがとても多いと思います。
アップデートを常に意識している人達との繋がりも生まれやすくなり、人生が豊かになります。
「人生二度なし」なので迷っている暇は本当はないんですよね。
私は農民の強みを活かしてコンテンツを生産する時、以下の変数を念頭に置いています。
コンテンツ生産力 = 自然環境構成要素 × 実体験知 × 専門知識 ÷ 社会問題
上記の変数のうち、「実体験知」「専門知識」の習得は一定の時間がかかります。
逆に考えれば、ここをきちんと押さえていく時間投資をすれば豊かで面白くなっていくプロセスを描きやすいと考えています。
この2つの要素を突き詰めるべく努力すると自然界への観察眼を高めてくれます。
するとコンテンツの質は間違いなく向上するでしょう。
現代の社会問題の多さは一つひとつ挙げなくても誰もが気づき、疑問を持っている通りです。
それらに対して何かしら有益な情報発信と行動提案をしていきたいとKOKONOEは考えています。
そこで大切な考えが
です。
検索エンジン最適化のことですね。
「Search Engine Optimization」です。最近は知らない人はほぼいないと思います^^
SEOは10年以上前に情報系に強い専門家の方に教えて頂いて以来、私はずっと関心を持ち続けています。
ビッグデータの情報集積でSEOの精度が高まっていっているのは肌感覚でわかります。
Googleの「I'm Feeling Lucky」ボタンを初めて使った時の情報アルゴリズム構築の高度さに感動した記憶が今でもあります。
今はもう使っていませんが。
SEO対策をよく考えてブログ記事を書くようにすることで文章力・構築力だけでなく、社会のニーズを読み解く力が向上していくと思われます。
「思われます」と表現したのは、KOKONOEブログは、ゴリゴリのSEO対策を意識してブログ記事を現在は書いていないためです。
ただ、今、考えているのは
・「自分が書きたいことを書かせていただく記事(個性・勢いが出やすいが、社会的ニーズに合っているかは不明)」
・「社会的ニーズがある内容を書かせていただく記事(アクセス数は増えるかもしれないが、魂が燃えるかは不明)」
を少しずつ分けていこうかと思っています。
とは言え、SEOは時代と共に変化していくため、取り残されないように情報インプットを進めてきました。
情報発信力を強化したい方に私のようなビギナー視点で役立ったと実感した書籍を後ほど2冊ご紹介させて頂きます。
SEOって何?
というそもそもの方は下記の書籍でなくても良いので、Google先生にお尋ねさせることをオススメします。
私個人的には、テクノロジー時代で目標を持って生きる人にとって誰にとっても必要な情報だと思っています。
と、ここでなぜ私が農民コンテンツについて熱く語っているのか?に触れておきます。
それは一言で言えば
です。
自分で実際にやってみて体でよーくわかっています。
だからこそ自分の身体で得た貴重な経験と学びです。
一族代々、土地を守り一生懸命収益を上げるために頑張ってこられた篤農家の方々はホント凄いな、と思います。
超真剣にコミットしても自然相手で労働集約型の仕事なため物理的に高い壁が立ちはだかるのが農業です。
でも、続けたいと思う魅力がある。
それが農業なんです。
この感触を持つ人は多いと思います。
では、私の場合はどんな感触なのかと言うと、それは
です。
繰り返しになりますが「人生二度なし」なので、それを真剣に考えると、どこまで自然に肉薄していけるか、が私の心にいつしか自然と湧き起ってきたからです。
もう1点は
です。
でも、現実は厳しいです。
だから、農民ライフスタイルをテクノロジーの力を活用して有力コンテンツに発展させるアプローチを少しずつ実験して肌感覚を得てきました。
最初は無料ブログで開始し、その後SNSを紐づけし、ある程度の手ごたえを感じた後、サーバーとドメインを契約し、コンテンツ生産のサイバー工場と発信体制を整えてきました。
このプロセスの中で「農民はコンテンツマーケティングの資源になり得るか?」の仮説を常に検証してきました。
結論は
です。
Google Analyticsのアクセス解析によると、私達のような更新頻度の低い農民ライフスタイルのコンテンツの配信でも約1年の間に3~4倍のアクセス量になってきました。
Socialが20%くらいで、Organic searchが60~70%くらいの割合です。
(※Organic searchとは検索エンジンでの自然検索のことです)
簡単な傾向分析ですが、このことからもさらに面白いことが出来ると思っています。
それに衝撃的だったのは
土壌微生物の菌叢メタゲノム解析を大学院で経験させて頂いた時、膨大な量のDNAのATGC(アデニン、グアニン、シトシン、チミン)の配列による相同性検索をコンピュータ画面で見て脳はスパークしました。
近い将来、DNAに限らず生命の構成に関与する自然界の環境変数の可視化が恐ろしいまでのスピードで進行していくのは間違いない、と。
そこに必ず大きなチャンスがあるはずだ、と。
こういうアプローチを続けていく中で、今の日本では「食い物を生産する農家が食っていくのが大変」の状況を少しでも情報系やネットコンテンツを掛け合わせることで改善していきたいという想いが強まってきました。
成果が定量的に日常の中で把握することができ、異常気象でさえコンテンツ機会として捉え、メッチャ面白くて心が喜ぶ流れを作り、強い収益構造を確立することが出来れば、農業者所得改善のブレークスルーのヒントを得て、結果として様々な社会問題の解決にも少しは繋がるのではないか。
そんな気持ちでやってます。
今年はWEB関係の起業家や専門家と意見を交わして発展性ある展開を予期しながら進めたいと思っています^^
の絶えざる問いかけと実践です。
そして専門知識と体験知を活かし、志を共有いただける方と共に成果の上がるアクションしていきたいと思っています。
さて、SEOの話に戻し、実際に私が読んでみて参考になった書籍です。
自分の信用のためにも、「本当に役に立った書籍」しか掲載しません^^
農業をされている方で「SEOを知らない」ということがいましたら、今からでも遅くないので学ばれることをオススメします。
農業こそSEOの活用とコンテンツマーケティングの実施をすべきだと思っています。
『SEOに強い Webライティング 売れる書き方の成功法則64』
良書です。
レビューの高評価を見て購入しましたが満足度高いです。内容しっかりしています。
文章作成の基礎とSEOを意識した文章作成方法のノウハウが詰まっています。
農民コンテンツ情報発信を効果的にしていこうと思った時に手に取りました。
『現場のプロから学ぶSEO技術バイブル』
専門性が高めです。
はじめてSEOを学ぶ人にはちょっと難しいかもしれません。
実際、私も全てを熟読した訳ではなく、必要な箇所と必要な時に応じて読んでいます。
ただ、手元に置いておくことで何度も振り返って読めるので重宝しています。
医工学修士。信州大学大学院総合理工学研究科卒業。THE KOKONOEの経営と並行して修士課程に在籍し、先端生命科学の研鑽に励み学位を取得。植物優勢生育の条件を土壌微生物の比較ゲノム解析からアプローチし、学術と現場の両輪から探究。土づくりアドバイザー。ゴングパフォーマー。Sound Luxury 代表セラピスト。2021年より医療福祉専門学校にて鍼灸師の国家資格取得に向け研鑽に励む。
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