皆さんは美と健康のためにどういうことに取り組んでいますか?
私の場合、最近トライしているのは発酵食品作り。
と言っても、味噌や醤油ではなく、ちょっとマニアック、でも奥深い魅力のある食品です。
それは「KOMBUCHA」。
今回はじめて、1週間以上かけ自家製で作ってみましたが、ほど良い酸味と清涼感にはまりそうです。
春から初夏の畑仕事などが盛んになり、体力を使う時期、調味料や飲料としての活躍が期待できます。
KOMBUCHAの概要と、私の作り方をご紹介させていただきます。
私が都内に住んでいた頃、海外旅行先の健康食品店で不思議な飲み物を見つけました。
「KOMBUCHA」と書いてあり、「え?昆布茶?まさか!」と思わず、購入してしまいました。
好奇心と懐疑心が混濁した気持ちで、飲んでみたところ、甘酸っぱいような、微炭酸のような、シュワシュワ感がありました。
正直言って、凄く美味しい訳ではないのですが、さっぱりとした飲み口が特徴でした。
その後、ネットで調べたところ、 KOMBUCHAはどうやら「紅茶キノコから作られた液体」ということがわかりました。
甘みをつけたお茶に、紅茶キノコの株(原体)を入れてしばらく置いておくと、甘くて酸味のある液体ができます。
家庭でも手軽に作れることや、株分けして増やすことができるので、広がっていったようです。
株をキノコと言っていますが、実際はキノコのような真菌ではなく、一般的には産膜性酢酸菌のコロニーが生成したセルロースゲルと言われています。
最近になって、このKOMBUCHAが海外から逆輸入された理由は、ローフード人気が発端だったようです。
ローフードは、加熱をすると失われるビタミンや酵素を、生で食べることで多く摂取する食事法のことです。
KOMBUCHAには、酵素・酵母・植物性乳酸菌が、豊富に含まれているという解釈で、ローフードを実践する人々に支持されています。
また、KOMBUCHAを愛飲している海外セレブもいるようで、ファンの間から人気が出たようです。
私も気になり、論文(*1)から調べたところ、以下のことがわかりました。
●KOMUCHAは、SCOBY(スコビー)と呼ばれる細菌とイーストの共生コロニー(Symbiotic Culture Of Bacteria and Yeast)の原体を培養することでできる発酵した液体です。
●KOMBUCHAは、有機酸が豊富に含まれており、乳酸はわずかで、95%が酢酸です。
●KOMBUCHAは、発酵によりビタミンCが生成されています。
これからの春に向かいますが、紫外線が強くなる季節です。
そんな時、ビタミンCは美肌効果に期待ができそうなので、ひそかにKOMBUCHAを愛飲しようかと思っています。
また、酢酸はお酢の主成分でもあるので、代謝力アップや疲労回復にも良さそうです。
この夏のマストアイテムになるか?!です。
まだまだ、魅力は沢山ありそうなので、順次ブログでお伝えさせて頂きたいと思っています。
次回は、私なりのKOMBUCHAの作り方をご紹介します。
▶︎KOMBUCHAを調味料として使ったレシピはこちら。
*1
参考文献1:いわゆる「紅茶キノコ」 の微生物と有機酸 (昭和52年7月) 一言広 諸角聖 和宇慶朝昭 坂井千三 牛尾房雄 道口正雄 辺野喜正夫
参考文献2:紅茶きのこについて(第1報)紅茶きのこの生育及び糖・酸・ビタミンCについて 伊藤輝子 鈴木和子 大石いと美
小中高をシンガポール・アメリカで過ごし、絵画修復士となるため奨学金を得てシカゴ美術館附属美術大学に合格。両親の都合で帰国し、筑波大学に入学。卒業後、外資系メーカーに入社し、プロダクトデザイナーとして働く。その後食の世界へと転身し、料理教室の開催・講師業を務める。2020年、シェ・パニースへインターンシップのため渡米。料理研鑽に励み、現在に至る
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