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どんど焼きの食べ物と移住について。2019/01/13

SUN AND MOON

2019/01/132019:01:13:21:53:08

どんど焼きの食べ物と移住について。

今朝、戸隠山をみると、不思議な太い帯状の雲が山頂にかかっていました。

戸隠山雲.jpg

お天気はどうかなぁと思いましたが、幸いにも良いお天気に恵まれました。

なぜならば、今日はどんど焼きの日。そして、私たちの住む地区の総会の日でもあります。

新年に、地区の皆様と顔を合わせて、「今年もよろしくお願いします」とご挨拶できる良い機会です。

どんど焼きってご存知ですか?

私の実家の地域でもどんど焼きが行われていたので、私はわかりますが、都心部に住む方は

「その名前はなんとなく聞いたことあるけど、何をするの??」

と、いう方もたまにいらっしゃるので念のため。(若い人はきっとわからないです。。。)

お正月飾りのしめ縄や松、昨年まで神棚に飾っていたお札、書き初め、だるまなどを燃やし、その火で餅などを焼いて食べると、一年を無病息災で過ごせるという行事です。

元は宗教的な意味があったようですが、現代で取り計らわれる際、多くの場合は宗教色は薄れているようです。

宗教色に当てはまるのかはわかりませんが、我が地区では、どんど焼きと同時に路傍の神である道祖神様のお祭りも同時に取り計らわれます。

道祖神様.jpg

こちらが道祖神様。集落の守り神です。

道祖神様がお召しのお着物は、この年に厄年の人が手作りで縫うのだそうです。子供は大人に教わりながら、ミニ着物を縫うのだそう。

道祖神お社.jpg

そして、これは道祖神様を祀るお社です。

お社はなんと、麻がらで作られています。戸隠は昔、麻の栽培で栄え、麻がらは当時のものを倉庫に保存してあり、それを今でも大事に使っています。残念ながら、もう来年の分で在庫が終わってしまうそうで、再来年からは茅で作ることになりそうです。

このお社、最後は燃やしてしまうのですが、地区の男性陣が手作りします。

あっという間に作ってしまうので、びっくり!

どんど焼きは、お社の他にティーピーの様に木で骨組みを作り、藁や竹などを入れ、しめ縄やお札、熊手、だるまなどを積みます。そして、書き初めも加えて燃やします^^

どんど焼き大小.jpg

手前に小、後ろに大。積み上がりました。

イカ焼き.jpg

どんど焼きではお餅を焼くのが主流ですが、なんと一夜干しの烏賊が登場!

これを持ってきてくださったのは日本海に面した県のご出身のご主人。その方の地元では当たり前な光景なのだそうですが、ここ戸隠では珍しいとのこと。ところ変われば、ですね^^ ゲソをいただきましたが、美味しかったです。

さて、メインの一番大きい山に点火です。

どんど焼き炎.jpg

あっという間に大火に!!

てっぺんに置かれただるまも転げ落ちてしまいました。(のちに無事、炎の中に投入されました)

轟々と音が響き、顔が熱くてたまりません。

思わず背を向けて暖をとりました。

大きなキャンプファイヤーの様な火。

集まってそれを取り囲む人々。小さな子供からお年寄りまで。みんな集まる。

なんだかとても良い時間でした。

火って、神聖なものだと改めて感じた瞬間でもありました。

この後、公民館に集まり、総会と万人講に参加しました。

地区の皆さんと顔を合わせ、今年の気合も入りました^^

ちょと話がそれますが、地区の行事の話をしたので、付随して。移住を希望される方からだいたい聞かれることの一つに

「地域の方とどう接しておられますか?」

というのがあります。

私たちは地域の行事にはできるだけ参加させていただいています。

色々な地区の、そして住まう人の様々な特徴や事情があり、若い方や移住者がこういった行事への参加や地区への関心が薄いケースが多く、それを懸念してなのか、最初からとてもハードルの高いことを移住者へ要求する地区も存在するという話も多く耳にします。

それらの話は主に移住者目線で語られることがほとんどなので、地区の思惑が本当はどういったものなのか、実際にその様なことが行われているのか定かではありませんが、コミュニケーションの大切さとジェネレーションギャップを感じる話ではあります。

私たちは中山間地域で生きる術も体得しきれていないので、とにかく周りに教えを乞いながら、ある意味、無我夢中でがむしゃらにやっているので、周りの方が見守ってくださっている様に感じます。

幸い、オープンマインドな方が多く、気さくに声をかけてくださったり、アドバイスをくださったり、とてもありがたいです。

兎にも角にも、都会でバリバリ仕事をして、キャリアを積んでも、中山間地域では正直使い物にならないのです。

(逆も然りですが)

だって、使う道具もスキルも全然違うもの。(そりゃそうだ)

自然に取り囲まれて暮らす豊かさは、都会人が憧れるものではありますが、時には猛威を振るう厳しい面もあります。

それは、絶対に一人では乗り越えられません。

それを昔から理解している集落の人々は集い、助け合って乗り越えていく。

いろんな人がいてもそれを許容していく。

そういうことが都会生活と大きく異なる点だと思います。

さて、今年は炙った烏賊もいただいたことですし、無病息災で頑張りたいと思います♬

引き続き、ご指導・ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

注意:どんど焼きと道祖神のお祭りはあくまでも私たちの住む地区のやり方であり、住む地域により内容は異なる場合があります。

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THE KOKONOEシェフ 水谷 江希

THE KOKONOEシェフ水谷 江希

小中高をシンガポール・アメリカで過ごし、絵画修復士となるため奨学金を得てシカゴ美術館附属美術大学に合格。両親の都合で帰国し、筑波大学に入学。卒業後、外資系メーカーに入社し、プロダクトデザイナーとして働く。その後食の世界へと転身し、料理教室の開催・講師業を務める。2020年、シェ・パニースへインターンシップのため渡米。料理研鑽に励み、現在に至る

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