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理にかなった小寒の食べ物2019/01/07

SUN AND MOON

2019/01/072019:01:07:09:07:55

理にかなった小寒の食べ物

謹んで新年をお慶びを申し上げます。

あっという間に新年も7日が過ぎてしまいました。

昨日6日は新月。そして、二十四節気では、小寒を迎えました。

本日7日は、人日(じんじつ)の節句、七草粥の日です。

その所以をご紹介です。

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古代中国では、正月1日に鶏、2日に狗(犬)、3日に羊、4日に猪、5日に牛、6日に馬、7日に人、8日に穀を占う風習がありました。その日が晴天ならば吉、雨天ならば凶の兆しであるとされていて、7日の人の日には邪気を祓うために、七草の入った粥を食べ、一年の無病息災を祈ったのだともいわれています。
これが日本に伝わり「七草がゆ」になりました。
昔は「七草囃子」を歌いながら、七草を包丁で刻んでいたそうです。

平安時代は宮中の儀式でしたが、江戸時代には一般に定着し、江戸幕府の公式行事となりました。

(出典:日本の行事・暦 http://koyomigyouji.com/nenchugyouji-jin.htmより)

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七草粥の七草。それぞれの草の効能や意味しているものは何か?

七つの野草ならなんでも良いわけではなさそうな気が^^

気になって調べてみました。

セリ(競り勝つ)→高血圧予防、貧血予防

ナズナ(夏撫、撫でて汚れを払う)→高血圧予防、解熱・利尿作用

ゴギョウ(仏体)→咳止め、痰切り、風邪予防

ハコベラ(繁縷、子孫繁栄)→止血、腹痛の薬

ホトケノザ(仏様が座る安座)→整腸作用、高血圧予防

スズナ(神様を呼ぶ鈴)→消化促進、整腸作用

スズシロ(潔白)→消化促進、風邪予防

高血圧予防の作用を持つと言われている野草が多く見受けられますよね。

梅干しなどもそうですが、昔から食べつないでいる食材は、近年になってから分析・研究された結果、有用な成分や効能があるということがわかってきました。

しかし、科学的な分析のノウハウも機械もない昔に、人々は、「こんな感じに作って食べると多分体に良い」ということを体感覚でわかっていたということには、本当に驚かされます。

それは、比喩ではなく、地に足をつけて、自然と人間が近いところで生きていたからではないでしょうか。自然から生まれた人間は、自然の中にいることで本来の力を発揮し、厳しい自然で切磋琢磨し、生きる力が養われていたような気がしてなりません。

それと比べて現代人は、なんて人間力が劣り退化しているのだろうか、と考えてしまいます。

それは自分も同様に感じており、これからも自然と共生し生きる術を身に付けたいと思う次第です。

さて、話を七草に戻しますが、折しも、風邪で体を壊す人が多い季節に有効な効能な機能も見受けられます。

また、お正月の食べ疲れを緩和するような、消化促進や整腸作用のある野草も多く、七草粥を食べるのは、理にかなっている気がします。

今朝食べた七草粥には、梅干しを1粒。

七草粥梅干し.jpg

梅はその日の難逃れ。毎日1日1粒は食べたい食品です。

本年も皆様のご多幸・ご健勝をお祈り申し上げるとともに、何卒よろしくお願い申し上げます。

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THE KOKONOEシェフ 水谷 江希

THE KOKONOEシェフ水谷 江希

小中高をシンガポール・アメリカで過ごし、絵画修復士となるため奨学金を得てシカゴ美術館附属美術大学に合格。両親の都合で帰国し、筑波大学に入学。卒業後、外資系メーカーに入社し、プロダクトデザイナーとして働く。その後食の世界へと転身し、料理教室の開催・講師業を務める。2020年、シェ・パニースへインターンシップのため渡米。料理研鑽に励み、現在に至る

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