このブログのタイトルのヒュギエイア。
ヒュギエイアとは、ギリシャ神話の健康を司る女神です。
ヒュギエイアは杯もしくは壺のようなものを手に持っている姿で描かれたり、彫刻になっていることが多いそうです。女性神ではないですが、日本でいうならば、なんとなく薬師如来のような印象を持ちました。
薬師如来が手に持っているのは薬壺。
ヒュギエイアが手に持っているものもそんなものであったらなぁという私の勝手なイマジネーションから、ヒュギエイアが手に持つ薬壺に詰まったたくさんの「健康」に関する智慧をひょいと覗かせてもらい、私なりの解釈にはなりますが、食と健康についてこのブログでご紹介できればと思っています。
さて、、、手初めに、、、
!バターナッツ!
そう、ひょうたんのような形をした、かぼちゃのような野菜をお題に。
日本では、バターナッツカボチャと言われますが、海外ではバターナッツスクワッシュと呼ばれています。
欧米では、ハロウィーンのランタンに使われるオレンジ色のものをカボチャと呼び、それ以外はスクワッシュと呼びます。瓜に近いものと考えられているのかも???
農作物として育てやすく、お手軽に作れるのは良いのですが、多くの方が「バターナッツは水っぽいから煮物にはできないしねぇ。。。使えるのはスープくらいかなぁ。。。」とおっしゃいます。
正直なところ、世間一般では、残念ながら、そんなに積極的に召し上がるものではないのかも^^;
私の記憶が正しければ、、、アメリカのバターナッツは、もっとクリーミーな感じがしたような。。。作付けする土地によって、出来栄えが異なるのかもしれませんね。
何はともあれ、確かにスープにはとても良い食材で美味しいスープが作れます✨
民泊やカフェのお食事では、スープだけでなく、ピザやフリットの具としても大活躍のバターナッツです。
さて、このバターナッツ。
実は、大変優れた効能を持っています。
それは、ベータカロテン、アルファカロテン、ベータクリプトキサンチンという3つのカロチノイドを含んでいるからです。
(ベータクリプトキサンチンは、三ケ日みかんにたくさん含まれていることが有名ですよね。機能性表示食品の中でも、数少ない農作物としての登録がされています。機能性としては、骨の代謝・骨粗鬆症にも良いというような内容だったと思います。)
これら3つのカロチノイドは、体の中でビタミンAに変化しますが、バターナッツは、カボチャと比べてカロチノイドが豊富と言われています。
そして、このカロチノイド、抗酸化に優れているところが素晴らしいポイントです。
人間は酸素を吸い、体の中の栄養と酸素を結びつけて、エネルギーを作り出しているのですが、体内に過剰に取り込まれてしまった酸素が、活性酸素となって、体に悪さをするのです。
活性酸素は、ストレスを抱えたり、偏った食生活でも発現してしまいます。
つまり、活性酸素は毒と言ってしまうと大げさですが、「体のサビ、老化の原因」になるわけです。
体のサビや老化というのは、外観ではシミやシワができることだけでなく、体の中では細胞の老化でガンができたり、病気になったりということの原因にもつながります。
ですので、活性酸素は、なるべく体にたまらないほうが良いですよね。
この憎っくき活性酸素を抑制するものが、抗酸化や抗酸化物質です。
バターナッツには、カロチノイドがとても多く、抗酸化に優れた食材である、といえるのではないでしょうか✨
我が家でも、バターナッツを育てましたが、ほぼ放置状態でも大変豊作で、まだ残っています。
せっかくなので、積極的に食べて、体の中も外も若くありたい!
できるならば、いつもとは一味違ったもので美味しく食べたい!←食いしんぼうなだけ、とも言えます^^;
ということで、オーブンでベイクしてみました。
蛇腹の切り込みを入れて、姿焼き。お尻が崩れてしまいました。。。
ご愛嬌ということで^^;
レシピは、bon appetite magazineを参考にしています。
グレーズには少量のバターを使いましたが、材料が揃わなかったので、あるものでアレンジして作りました♫
流石、カロテノイドが豊富!ニンジンのように深いオレンジ、赤色のようになりました。
確かカロテノイドは、油と一緒に摂取することで、栄養吸収がよくなったはず。
見た目がダイナミックですが、味はなかなか^^
ベイクして食べるとホクホク。甘じょっぱいグレーズも新しい感じ。
我が家の定番になりそうです♫
バターナッツのベイキング、一度お試しください♫
小中高をシンガポール・アメリカで過ごし、絵画修復士となるため奨学金を得てシカゴ美術館附属美術大学に合格。両親の都合で帰国し、筑波大学に入学。卒業後、外資系メーカーに入社し、プロダクトデザイナーとして働く。その後食の世界へと転身し、料理教室の開催・講師業を務める。2020年、シェ・パニースへインターンシップのため渡米。料理研鑽に励み、現在に至る
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