冬になりました。
今年は暖冬と言われていますが、戸隠高原では夜間はマイナスまで冷え込む日が当たり前になっています。
早朝の一面に降りた霜と池に張った氷。凛とする季節の到来です。
忙しい時、余裕がない時、思考があちこちに行く時、やることが山積みの時。
ついつい外食が多くなります。仕方がないケースもありますが、出来れば家できちんと料理をして食べたいですよね。
身体は正直者で、イレギュラーな食事が数日続くと微妙な変化ではありますが、不調のシグナルがいくつも出てきます。
そうして本末転倒がはじまります。
時間がないから外食に行ったはずなのに、結局、頭がボーっとして集中力が続かず、様々な事務仕事に渋滞が発生し時間をロスしてしまう結果に。身体が何となく重く機敏さが失われ、外作業も予定通り進まないといったことも。
そんな負のスパイラルを元に戻すには、やはり「食」からと思います。
畑を見れば、旬の野菜が何種類も育ってくれています。
耐寒性のエディブルフラワー、ニンジン、スイスチャード、熟成が進むカボチャ、大根、柿など。
土から抜けば新鮮なエネルギーが漂います。
脈打つ生命への感動と畑から採れたての食材をすぐに料理して食べれる幸せ。
この原点をベースにどれだけ毎日を持続的に整えていけるか。
どんな事業も、どんな中長期計画も、どんなビジョンや目標も、毎日の積み重ねの結果としてもたらされるものに違いありません。
どんな行動も、どんな思考も、どんな判断も、自身の身体と脳で行われます。
身体と脳は細胞であり、それを作っているのは食べ物です。
農は脳にダイレクトに繋がるため、おろそかにできません。
この正のサイクルから外れてしまう誘惑と多忙さが毎日次から次へと押し寄せてきますが(苦笑)、そこは意思をもって進まないとですね。
なので、事業家が"凡事徹底"(鍵山秀三郎)を重視し、農聖が"積小大為"(二宮尊徳)を説き、偉大なアスリートが"小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています"(イチロー)と言った、平凡な出来事に隠れた奥深さに改めて「そうだよなぁ」と思わずにいられません。
それで、格闘家は活力と行動力に溢れた毎日がどれだけ素晴らしい事かといって有名なフレーズを生み出しました("元気があれば何でもできる!"アントニオ猪木)。
自身の体験談も繋がり、ここのえでは旬のもの・地のものでプラントベース、化学調味料不使用のお食事を提供させていただいています。
明日からも「ずくを出して」、活力ある食材を食べ、正のサイクルを意識しながら行動してまいります。
医工学修士。信州大学大学院総合理工学研究科卒業。THE KOKONOEの経営と並行して修士課程に在籍し、先端生命科学の研鑽に励み学位を取得。植物優勢生育の条件を土壌微生物の比較ゲノム解析からアプローチし、学術と現場の両輪から探究。土づくりアドバイザー。ゴングパフォーマー。Sound Luxury 代表セラピスト。2021年より医療福祉専門学校にて鍼灸師の国家資格取得に向け研鑽に励む。
〒381-4102 長野県長野市戸隠豊岡327