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【つながり集う力】8/28-29「合気道×メガゴング 」リトリート【感謝!盛会に終了 】Part12020/09/16

SUN AND MOON

2020/09/162020:09:16:21:21:46

【つながり集う力】8/28-29「合気道×メガゴング 」リトリート【感謝!盛会に終了 】Part1

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8/28-29に開催された合気道×メガゴングのイベントは清々しい空気感と場の一体感をもって盛会に終えることができました。今の時期に開催でき、本当に良かったと思っています。お越し下さった皆さまには感謝しかありません。

身体の隅々までエネルギーが盛んに流れていく合気道をベースとしたしなやかな身体のワークと直径120cmのメガゴングから発される巨きな振動のコラボレーションから生まれた場所の力。

「単なるセミナーやイベントとは一味違った」感情を参加者のほとんどがお持ちになられたようです。

私自身、会場準備・宿泊対応 兼 共同主催者の立場でイベント運営に携わりましたが、全身と脳の深部にポジティブな影響を受けたからか、開催から約3週間が経過した今もブログ記事を書いていて興奮が肌感覚で蘇ってきます。

それくらい波長が合う人達同士のご縁と共に過ごす時間は無二の存在であり、リトリートの醍醐味を体現した2日間になったのだと思います。

合気道×メガゴングのリトリートを開催することになったきっかけ

きっかけは本当に些細な出来事でした。

以前も記事に書いていますが、もう一度書きたいと思います。

2月上旬、私がドイツから個人輸入したメガゴングが到着し、あまりの迫力ある振動に驚嘆、感動し、その様子をインスタグラムやその他のSNSに投稿をしました。

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この様子をご覧になったリトリートの共同主催者のおぜっきーさん(冒頭写真:右中央)から即レスポンスがあり、メッセージのやりとりをしました。

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▶︎和の身体文化を復興する ハラ生き研究所

直感的に思ったのは、合気道のプロ中のプロであるおぜっきーさんとメガゴングでコラボレーションを行ったら、何か凄いことになるのではないか、と。

そこで私から深いことは何も考えず「コラボイベントやりませんか?」をお聞きしたところ、おぜっきーさんも同じようにお感じになったようで、意気投合してコラボイベントを開催しましょう!

という流れになりました。

ここからが面白く、勢いでお互いに動き始めるのですが、その時点で具体的なコンテンツや当日の流れはほとんど何も決まっていませんでした。

何か生まれるハズ!という予感だけが原動力となっていたのです。

当初開催日を5月下旬とし、告知は2月下旬にスタートしたため、ゆっくり時間をかけて集客したら良いですよね、と言っていました。

ところが、おぜっきーさんが私に数日先行して告知を開始したところ、早々にお申し込みが次々と入り、私も告知を行ったところ、戸隠移住前からつながりがある方々が参加希望を表明してくださり、あっという間に満席・キャンセル待ちとなりました。

昔から様々なイベント運営の経験を私もしていますが、会が成功するかどうかは実は論理を超えた領域の方が大事だったりします。言語化しづらい「何か」を直感的にお感じになる方々が集った時、予想外の驚きや感動、終了後しばらく時間が経過してから理解が深まるようなケースもあります。

感動を論理的に計画しても、本当の感動は生まれにくいんですよね。

日本ではこういう予想外の事態に価値を置き「一期一会」「ご縁」という言葉で格別なものとしてきた趣があると思います。

本会はこれが連続しました。

そもそもなぜ巨大なゴングを求めたのか?ゴングで何をやりたいのか?

これも記事やSNSで数回書いたことがありますが、よく質問されるのでもう一度書いておきたいと思います。

最初の理由は100%自分のためでした。

年末年始から数ヶ月、私は大学院の修士論文制作のために煮詰まった毎日を過ごしていました。

冬期はお店は休業中とは言え、次のシーズンに向けた準備や作付計画、新しいチャレンジのための情報収集、資料・データ整理、WEB構築作業なども並行して進んでおり、「暇で時間が有り余っている」なんてことはありません。冬はこれまでとこれからのための事務仕事で忙しいシーズンです。

「これは短期間で強制的にレベルアップを図らないとたぶん山を越えられない・・・」

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限界を感じていた私に閃きが生じました。

以前音の仕事をしていた時の記憶と肌感覚が急速に蘇ってくるタイミングがどこからともなくやってきたのです。

そこで奥の手として巨大な振動を発するゴングを導入してパワーチャージをしよう、しかも日本では滅多なことではお目にかかれない巨大なサイズのものを使い、深部からアップデートしまくろうと思いました。

実は同時期にアメリカのバークレーに行く計画も進めていたため、論文制作と並行して膨大な事務処理や情報リサーチ、パソコンやスマホのリニューアル、パスポート取得も行う必要がありました。

しかも、コロナウイルスで社会情勢が乱れ始めている最中、焦って謙虚な気持ちを失い、気を抜いて自分達の波長が乱れると、取り返しがつかない状況も懸念されるだろう、という背後の緊張感と共に。

24時間をフル活用し、効率的かつ品質を落とさずに走り続けるには思考と身体のコンディションを高い水準で維持し続けるエネルギーを常に浴びせることが必須になると思うがそれをどうやるか?

この問いへの私の回答が「メガゴング」でした。

そして、修士論文制作にはこだわりがありました。

もともと私立文系大学出身の私にとって国立理系大学院の修士課程を2年で卒業するなどということは愚行と揶揄されても仕方の無い状況でした。しかも、入学から数ヶ月後にTHE KOKONOEを起業し、勉強時間にも制限がある中、どう考えても無謀でした。

しかし、基礎講義は必ず出席しベースアップに努め、実験科学を重視するラボや共同研究先の先生方や科学者の皆さんの空気感から全身に刺激を浴び、現場農業は専門性の高まりと共に美しいほどに生命現象の理解が論理的かつ感性的にも深まっていったため、面白くて面白くて仕方なくなっていきました。農業には真剣に向き合ってきましたので、生命の神秘の法則に触れるほど楽しいことはありませんでした。

当初絶対に歯が立たない無いと思われた難解な論文もいつしか自然と理解ができるようになってきて、尚更充実感が高まっていきました。Nature掲載水準の論文を初見で読んでも何となく概略の理解ができるようになった時は身震いするほど感動しました。しかも、それらは単に脳内で思考を巡らせているだけでなく、現場への応用の手応えも感じることができるようになっていました。

こうした無二の経験を大学院で出来ていること、さらに偶然が重なるような出来事ですが、はじめて読解と発表のチャレンジをし、実験に影響を受け続けたNature掲載の土壌微生物のメタゲノム解析に関する論文がカリフォルニア大学バークレー校から出ていたものだったため、アメリカ・バークレー渡航までにシンクロニシティを感じずにはいられませんでした。

理性をこえた偶然が冬に重なりはじめていたため、修士論文制作は自分のためとは言え、本気でしっかりと納得がいく仕上がりにしたかったのです。適当に書いて終えたら絶対にあとで後悔すると思いました。なので感覚的に今の自分のスペックの1.5〜2倍くらいの負荷をかけ続けて乗り越えるしかない、そういう状況でした。

そう、短期間で時間を圧縮させて脳内と全身の神経を自ら手術してつなぎ変えるようなイメージで毎朝メガゴングで瞑想し自己成長を飛躍化させるべくわが身で実験を重ねました。

そして思惑通りメガゴングがパワーを超発揮してくれたお陰で緊迫した毎日を高い水準でキープすることができ、2月下旬に正式に修士論文を提出し、3月に学位を頂きました。

ところが、ここからさらに面白くなっていきます。

この様子をSNSで投稿していたら、知人が何人も興味を持ってくれて振動とはどんなものかを体感してみたいと尋ねて来られました。

そこで鳴らしてみると、停滞し始めている社会情勢のムードや心理的なモヤモヤを吹き飛ばすかのように爽快な体験をされる方が相次ぎ、ポジティブな感想を頂きました。

自己体験としては効果大を実感していましたが、巨大なゴングの振動の個人体験が人様に同様なポジティブな影響を与えるかどうかは未知数でしたが、体験される方の人数が増えていくに従い、確かな手応えを感じるようになっていきました。

これは人ために何か出来るのではないかと認識と体験が深まっていきました。

そして前職で音に触れていた時には感じたことが無いような深い体感覚と数多くのアイデア、インスピレーションが自然と生まれてくるようになりました。振動の海とより一体化していく自分がいることにも気づきました。

きっと論理性の思考回路が大学院で大幅に鍛えられたお陰で、感性面も牽引されるように強化されたようでした。我ながら驚くべき相乗効果に喜びが止まりませんでした。

おぜっきーさんと不思議なシンクロがSNS上で発生したのも間も無くのタイミングでした。

もう一つ、忘れられない体験を書いておきたいと思います。

これまた偶然に偶然が重なった出来事です。

心中で長年ずっと行きたいと思っていたヨセミテ国立公園ジャイアントセコイアを観に行くことがバークレー渡航時に叶いました。しかし、これは日本を出発する時には予定帳に入っていなかった出来事でした。

トランジットの仁川国際空港で時間を過ごしていた際、たまたまネット検索で見つけたツアーに申し込んだところ、僅かな残席に入れてもらえました(そのツアーは当日満席でした)。

さらに重なった偶然はヨセミテ国立公園は3月は例年積雪が多く、ジャイアントセコイアに行くことはまず不可能な時期だったにも関わらず、たまたま今年暖冬だった影響で、行くことは叶いました。「3月はまず無理なこと」とバスのガイドさんが話していた言葉が未だに印象に残っています。

ネイティブインディアンの聖地であるヨセミテ国立公園の中に鎮座している存在感抜群のジャアントセコイア、そして北米一落差の大きなヨセミテ滝の前に行った時です、こんな言葉がどこからともなく聞こえてきました。

「準備を整えてきたはず。自信を持って世界に出よ」

と。

啓示と言えば言い過ぎでしょうし、思い上がりな表現です。声なき声は脳の中で自分が無意識に作り出したものの可能性も高かったですが、全身でこの言葉を聴き、感じ、ハッとしました。

こうした体験もあって渡航前に満席となった合気道×メガゴングのイベントへの意識も自分が当初考えていた以上の存在となっていき、何かの転換点になる予感が強まりました。

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おぜっきーさんがTHE KOKONOEに残していった忘れられない出来事

おぜっきーさんとは昨年秋に戸隠にお住まいの知人からのご紹介で当店にお泊まり頂いたことがきっかけでご縁が生まれました。

写真撮影があまりにも上手いため、最初はカメラマンの方だと本気で勘違いしました。

それくらい料理を撮影する写真のアングルや色合いが絶妙でした。

紅葉シーズンに戸隠の美しい景色を撮影されに来られたのだと勝手に解釈していました。

でも、違いました。

コーチングの要素も取り入れられた合気道とボディワークの達人であり、オリジナルの道を突き進んでいる方でした。

おぜっきーさんとコラボさせて頂いたら「成功する」と確信していたポイントがありました。

それは、彼の動作でした。

昨年の宿泊でチェックアウトをされる時のことです。

お支払い頂く際に膝をついて、お釣りは大丈夫ですからと言ってお金を渡されたのです。

イヤイヤ膝を立てて下さい、、、とは言うものの

「THE KOKONOEさんに本気で感動しました。移住体験からこれまでの道のりやアプローチの仕方。館内の雰囲気も。敬意を込めてです」

とお話しされました。

実はここまでされた方は今まで一人もなく、「凄い方だな」と感じずにはいられませんでした。

SNSではおちゃらけなキャラもされていますが、本質は「道」の体現者です。

こんな感動が私にあり、イベントまでの事前打合わせから当日運営に至るまで、間違いなく心理的にも気持ちの良い状況をキープさせて頂けるだろうと思っていました。

そして、それは現実のものとなりました。

イベントの成功要因の2つ目は運営側に見えない心理的な波長共鳴が発生し継続できること。信頼感を相互に持っていること。

エゴではなく、イベントの発展と成功を願って忌憚なく意見を何度も出し合うこと、ディスカッションすること、それが出来たのが本当に面白かった。おぜっきーさん、ありがとうございました。

Part1ではイベント開催までの流れを書かせていただきましたが、Part2はイベント当日のレポート内容にしたいと思います。

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THE KOKONOE代表 水谷 翔

THE KOKONOE代表水谷 翔

医工学修士。信州大学大学院総合理工学研究科卒業。THE KOKONOEの経営と並行して修士課程に在籍し、先端生命科学の研鑽に励み学位を取得。植物優勢生育の条件を土壌微生物の比較ゲノム解析からアプローチし、学術と現場の両輪から探究。土づくりアドバイザー。ゴングパフォーマー。Sound Luxury 代表セラピスト。2021年より医療福祉専門学校にて鍼灸師の国家資格取得に向け研鑽に励む。

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