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【Chez Panisse インターンシップ〔Part.6〕】バークレーの老舗 オーガニックスーパーマーケット②2020/04/02

SUN AND MOON

2020/04/022020:04:02:18:35:14

【Chez Panisse インターンシップ〔Part.6〕】バークレーの老舗 オーガニックスーパーマーケット②

前回に続き、バークレーにあるローカルのオーガニックスーパーマーケット、モントレーマーケットを引き続きご紹介します。

これだけ多種多様なバリエーションで心躍るスーパーは、私の中で過去にありませんでした。

スーパーの中の造りや陳列・ディスプレイの仕方なども日本のスーパーと随分異なっており、その辺りもご覧いただきながら、お楽しみください^^

オーガニックでエコロジーなスーパーマーケット

お店の中の様子をご紹介します。

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⬆︎これはサラダ菜のコーナーです。すでにバラバラになったベビーリーフ類をバイキング方式で自分の好きな分だけ買うシステムです。

値札には、LB(ポンド=約450g)あたりいくらかが記載されています。

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⬆︎左側手前に、はかりがぶら下がっています。必要な分だけ袋に入れて、計りに乗せて、自分がいくら分購入したか確認します。レジに備え付けのはかりがあるので、お会計の時にレジの方にチェックされます。

そう、お分かりの通り、お野菜のほとんどが計り売りなんです。

そして、この2つの画像と、前回の投稿の画像を思い出して、何かお気付きの点はありませんか?

日本と大きく違う点が3つあります。

① パッキング(包装)をしていないこと。

2枚目の写真、キャベツの隣にあるベビーキャロットなどは袋詰めされていますが、95%以上の野菜は、自分で備え付けの袋に入れるシステムです。この方式は日本のスーパーでも同じですが、生産元で梱包しないことで、不要にプラスチックを使わず、農家さんの作業負担が少ないのです。
私たちも出荷をするとき、袋詰め・パック詰めにはとても時間を取られました。規格の袋に入れなければいけない個数も決まっているため、そこに入らないものはB級品となり、多くの農家さんは自家消費か破棄するケースが多いのです。

② スーパー内に余計な張り紙や装飾がないこと。

日本は同じ種類の野菜であっても、産地で競合するため、ポップや張り紙をつけています。また、消費行動を促進させるために、照明や内装の色など、野菜を美味しそうに見せる工夫を凝らし、スーパーの内装にお金をかけています。
けれど、それって本当に必要でしょうか?
ここでは地元の美味しい野菜がたくさんあって、みんなそれを知っているから買いに来るので、ファンシーな内装の必要性もなく、競合の考え方もないので、ポップや張り紙も必要ないんです。これは、コストカットにもつながります。
スーパーと言いつつ、直売や道の駅に近い店内のイメージかもしれません。

③ 不揃いでも構わないこと。

日本のスーパーでは、だいたいみんな同じような大きさのものがパッキングされています。
道の駅や直売であっても、あまりにも大きさが違うものは「B級」という札が貼られて販売されています。
けれども、ここでは、B級と思うかどうかは買う人次第。だから、不揃いでも全て同じに売られています。
量り売りなので、「ちょっと多い」とか「ちょっと少ない」とか重さを調整することもあるので、大きさはいろいろがあったほうが、逆に調整がしやすいこともあると思うので、不揃いでも不都合はないのです。
私は、もともと不揃いでも構わない派なので、こういうのは素晴らしいと思っています。

上記3点は、無駄なもの・ゴミをださないことにつながり、まさにエコロジーです。

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⬆︎大好きなフェンネルも山積み!リーキもゴムで束ねてるだけ。サラダ菜の大きなものは袋詰めされてます。でも、少数。豪快な陳列です^^ むしろ、こういう陳列の方が手に取りたくなるのは私だけでしょうか?

豊富すぎるほどの品揃え!

とにかく種類が豊富なことも圧倒される理由です。

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⬆︎壁一面がナッツとシード、穀物類で埋め尽くされています。もちろん、こちらも量り売りです。

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⬆︎りんごだけでもこんなにあります。ロイヤルガラ、アーカンソーブラックアップル、ジャズ、フジ、アンブロジア、ブレイバーン、ハニークリスプ、ピンクレディー、ロザリン等々。長野もりんごが豊富ですが、あまりの多さに圧倒されました。アメリカはりんご大国なんですね。

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⬆︎度肝を抜かれたのは、きのこコーナーです。コーナーというより、1つの列が全てきのこ。

見たことがないきのこもたくさんありました!

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⬆︎大好きなポートベローマッシュルーム!!丸ごとステーキのように焼いて食べたい。。。

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⬆︎日本でもおなじみ、HOKUTOの舞茸と白いしめじのブナピー。そのままBUNAPIと表示^^

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⬆︎なんと、こごみのような山菜?がきのこコーナーにありました!日本だけのものかと思っていましたが、こんなところでお目にかかれるなんて。売れているみたいなのですが、アメリカではどのように食べるのでしょうか。

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⬆︎ブロッコリーを見ても、ロマネスコに、紫に、オレンジに、緑に。カラフルで楽しくなります^^

さらに、いろいろな品揃え!こんなものも!

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⬆︎ワインの数々。バークレーには、ブルワリー、ワイナリー、酒蔵があります。日本酒は、宝酒造の酒蔵があるようです。また、バークレーを北上すれば、ワインで有名な地区、ソノマやナパがあります。

なので、お酒コーナーは地産のワインで溢れています。

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⬆︎なんと、梅酢、梅干しを発見!!なんでもありますね。梅酢、ツルヤにはないのに。。。素晴らしいことです。✨

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⬆︎バークレー産の非加熱生蜂蜜。嗚呼、買い忘れました。。。次回は絶対買いたい!

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⬆︎戸隠ではおなじみのモロッコインゲン。ロマーノビーンズって言うんですね^^

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⬆︎私が大好きな大根もありました。先細で形が綺麗ですね。上品な印象。

本当になんでもあるオーガニックマーケットでした。

また再訪したいです!

▶︎モントレーマーケット(今回ご紹介したスーパー)

▶︎バークレーボウル(私は行けなかったですが、モントレーマーケットよりも大きいオーガニックスーパーです。次回行きたい!)

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THE KOKONOEシェフ 水谷 江希

THE KOKONOEシェフ水谷 江希

小中高をシンガポール・アメリカで過ごし、絵画修復士となるため奨学金を得てシカゴ美術館附属美術大学に合格。両親の都合で帰国し、筑波大学に入学。卒業後、外資系メーカーに入社し、プロダクトデザイナーとして働く。その後食の世界へと転身し、料理教室の開催・講師業を務める。2020年、シェ・パニースへインターンシップのため渡米。料理研鑽に励み、現在に至る

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