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【進路報告】修士課程を修了し、博士課程に進学します【人生100年時代は絶えざる学びの時代】2020/03/06

SUN AND MOON

2020/03/062020:03:06:16:59:19

【進路報告】修士課程を修了し、博士課程に進学します【人生100年時代は絶えざる学びの時代】

進路のご報告です。

修士課程を修了し、博士課程に進学します。

KOKONOEで力を入れて栽培している花豆(ベニバナインゲン)を研究テーマとし、主に根の周辺に集合する微生物群の働きと花豆生育の関係を追求してきました。

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博士課程への進学を決断した想いと問題意識

人生100年時代。

生涯学習の時代。

世界規模で変化のスピード加速は留まるところを知りません。

その変化自体が良いか悪いかではなく

個々が自分の人生に責任を持ち、頭で思考し、真剣に行動する必要性が高まってきているのは間違いないです。

ローカルで生きていても、都会にいるのと変わらない肌感覚があります。

皆んなが言っているから

決まったことをやっていれば良い

周りと歩調を合わせていれば何とかなる

という時代は本当に終わってしまったと感じています。

パラダイムも次から次へと変わっています。

会社の寿命は短くなり、終身雇用はもはや日本のトップ企業でも困難と言い、リストラが普通に行われ、中山間地域では消滅集落が数多く存在している日本。

人口減少。担い手不足。経済の停滞。漂う閉塞感。空き家増大。

今の若い世代は老後に年金をもらえる可能性は限りなく低いことを知らない人はいないと思います。

誰かが、組織が、守ってくれる時代は終わり、誰もが自分でリスクを取り、自分の身は自分で守り、未来を自分の手で築いていくことが求められています。

おまけに、毎年の異常気象が当たり前になってきています。

とんでもない時代に生きています。

厳しさと辛さもあります。

しかし

繰り返しとなりますが

良いか悪いかではないと思います。

急激な変化がただ目の前に広がっているだけとも言えます。

個人の生き方は自由に違いありませんが、私は自分自身と家族、友人、知人のためにも、変化に対応した生き方を心がけてきました。

一つだけ言えるのは

時間を過去に戻すのは100%不可能だということです。

なので

歩みを止めることはできません。

情報の越境が当たり前になった時代。

知と情報は瞬間的に世界中に広まり、人類が経験したことの無いほどの大量の情報を個人が日常で処理する時代。

SNSはまさにその一つですよね。

世界中の質の高い論文のデータベースに即アクセスもできます。

目的・目標の意識の有無によって、これまで以上に簡単に差が生じやすい社会になっています。

後悔せず、行き抜くために、さらなる学び舎に身を投じることに決断しました。

2年間の修士課程をまもなく終えます。

その後の進路について

一時は迷いもありましたが、己の中で「欲」が出てきました。

「せっかく一度きりの人生。とことん学び、突き詰めてみたい。生命現象という不可思議で魅力の果てのない対象にエネルギーを没頭してみたい。生命科学が拓いていく世界観は凄すぎる。その感動を味わえるならもっと味わってみたい。それが人生をタフに生き、仕事の品質向上にも繋がるはずだ」

と。

そのため、秋に試験を受け

博士課程に進学することに決断しました。

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ここまで来たのですから

行けるところまで行ってみたいと思います。

でも

2018年~2020年の修士課程は、農業現場とKOKONOEの運営で実験時間が十分に確保できない歯がゆい状況でした。

研究室のボスや他大学の教授、メンバーのサポートのお陰で何とかやってこれましたが(本当に手厚くして頂きました)、博士課程ではやはりリアルな実験がもっとやりたい。

そこで

自分の基盤と体制づくりのため、急がば回れ、2020年は休学に近い状態とし、おもいっきり仕事に集中します。

その後、目途が立ってきたら、ビジョンと目標に向かって、実験科学を進めたいと考えています。

人のご縁とチャンスに恵まれてきた人生でしたが、戸隠に移住し、信じられないくらいの偶然続きで、幸運のサイコロが転がり、人生が拓かれていっています。

感謝しかありません。

ところで

アメリカ等ではキャリアアップのため30代以上での大学院入学が特別なことではありません。

サイエンスやMBAのプログラムが日本以上に整備されています。

でも

日本でも同じように社会人向けの大学院のプログラムの整備が進んできていると思います。

逆に社会人だからこそ継続学習の必要性が高まっているのではないでしょうか。

社会に出ると、先に挙げた社会の時流にさらされることに加え

人間関係・仕事内容・会社や組織の方針・お客様への貢献

といった面で現実のリアルな問題や課題に直面します。

不合理に打ちひしがれるケースも決して少なくないと思います。

しかし

その中で、自分の感性と思考を見失わなければ、ビジョンや目標がむしろ強まり、明確化してきます。

その状態こそがチャンスだと思います。

繰り返しになりますが

現代は

人生100年時代。

生涯学習の時代。

です。

人生、仕事、社会、環境に対して問題提起と目的意識を持って、学び行動し続けることが充実度につながっていくと私は信じています。

人生の充実度に近道はなく、自分の頭で思考し、時代の流れを心で捉え、足と手を使って進んでいくしかないと思っています。

何事も一つひとつの積み上げですよね。

頑張ってまいりたいと思います。

そして

夢とビジョンを持って歩む人達と良好な人間関係を築き、一生涯付き合っていける熱い仲間と出会っていきたいです。

よろしくお願いします。

 

修士課程の研究テーマに関して少しだけ

ベニバナインゲン(花豆)と根圏で共生する微生物群集を異なる土壌と比較しゲノムレベルで追いかけました。

次世代シーケンサーという対象のゲノムを網羅的に解析する生命科学と情報科学のハイブリッド技術に触れ、心底驚きました。

広範にわたる関連知識も深まり、めっちゃくちゃ面白かったです。

この辺り

現場を持つ知的好奇心の強い農業者の方々と意見交換してみたいと思っています。

また、詳細はブログに改めて書いて行く予定です。

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THE KOKONOE代表 水谷 翔

THE KOKONOE代表水谷 翔

医工学修士。信州大学大学院総合理工学研究科卒業。THE KOKONOEの経営と並行して修士課程に在籍し、先端生命科学の研鑽に励み学位を取得。植物優勢生育の条件を土壌微生物の比較ゲノム解析からアプローチし、学術と現場の両輪から探究。土づくりアドバイザー。ゴングパフォーマー。Sound Luxury 代表セラピスト。2021年より医療福祉専門学校にて鍼灸師の国家資格取得に向け研鑽に励む。

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