左:黒ごまプリン、中央:ホットコーヒー、右:花豆ベジタコライス
★農cafeメニューの満足セット(食材は地のものをメインで使用)
食欲の秋がやってまいりました!
暑さが和らぎ、過ごしやすい戸隠高原の今日この頃。
終盤の夏野菜、芋、栗、南瓜、エディブルフラワー、バラエティーに富む舌が踊るこの季節、何を食べても本当に美味しいです。
秋の新そば登場は10月下旬より、今から待ち遠しいですね。
さて、先月のブログで発表させていただきましたが、9/4に農cafe・農家民泊「ここのえ」をOPENいたしました。
今回は私たちが大切にしている農と食の指針を書かせていただきます。
畑から食卓へ ~Farm to Table(Soil microorganisms are key)~
土壌微生物の活性は土の健康
土の健康は作物の健康
作物の健康は食べる人間の健康
人間の健康は地域の健康に繋がり
地域の健康からさらなるワクワクと可能性へ
標高約950m、昼夜の寒暖差の大きい戸隠高原で採れた野菜は一味違います。
味わい深く、野菜の旨味をしっかり感じられます。これは実際に体感すると感動的です。
舌を通じて覚えた記憶は、確かな食生活の判断基準にもなり得ます。
その土地で採れた旬の滋味あふれた野菜に囲まれた食生活は、感動&感激の連続。何より心身が健壮になっていきます。
体と心がエネルギッシュに満ちていると、出来ることの幅が広がります。
疲労回復のスピードが早まり、気力が恒常的に満ちています。くよくよモードにほとんどなりません。
明日は明日の風が吹く~と楽観的に決断し、後悔することが少なく、楽しい気持ちで笑顔の人が周りに自然と増えます。
頭の疲れの回復も早く、知的好奇心が高まり、博学の方や尊敬できる友人が増えます。
食の凡事徹底。
食が人に与える影響は極めて大きい。それは物理面(体)も精神面(心)も。
日々の食生活への工夫と配慮は、可能性をどんどん拓いてくれる。
食が変わっていくことで、楽しくワクワク感が高まる日が増えていく。
自身の実体験からそう感じてなりません。
その感触を多くの方々にお伝えし、持っていただきたい。その想いを元に、近代の食文化と食養法(医食同源)に大きな影響を与えた石塚左玄(明治時代の医師・薬剤師・軍医)にならい、私たちは以下の指針をもうけました。
身土不二
土地と人間は切り離せない関係という意味の言葉。
近隣の地域や自家菜園で採れたての「地の物」、「旬」の素材を使います。
一物全体
素材は、皮・葉・根を捨てずに丸ごと全部使い、味わうことで本来のおいしさや生命力を感じていただけるのではないかと思っています。私たちの畑では、化学農薬・化学肥料に頼らない野菜作りを行っています。
プラントベース・自然なもの
野菜・植物性素材を中心とした食事、化学調味料不使用でお腹にもたれない、食べて心地よい、体に優しいお食事作りを目指しています。
発酵食・伝統食・郷土食
甘酒・漬物・味噌など、日本人が昔から食べ繋いできた素晴らしい食。
「懐かしいけれど、どこか新しい」と感じる手作りのものをお出しできるよう、目指しています。
自然からの学びと感性を大切に。良いものを生み出せるよう努めて。
長野方面にお越しの際は、是非お立ち寄りくださいませ。
*本記事は2018/9/24に長野市地域おこし協力隊ブログに投稿したものの転載です。
医工学修士。信州大学大学院総合理工学研究科卒業。THE KOKONOEの経営と並行して修士課程に在籍し、先端生命科学の研鑽に励み学位を取得。植物優勢生育の条件を土壌微生物の比較ゲノム解析からアプローチし、学術と現場の両輪から探究。土づくりアドバイザー。ゴングパフォーマー。Sound Luxury 代表セラピスト。2021年より医療福祉専門学校にて鍼灸師の国家資格取得に向け研鑽に励む。
〒381-4102 長野県長野市戸隠豊岡327